ブルネイ、世界最大の青エビ生産国に(2017.05.11 | 経済

以下ニュースはブルネイ「ボルネオ・ブリテン」紙(B.B.)、ニュースサイト「ブル・ダイレクト」(B.D.)の記事を翻訳の上、掲載しています。

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ブルネイでは、水産養殖業の生産量の更なる増加を見込んでおり、台湾のゴールデン・コーポレーション社(Golden Corporation Sdn Bhd)は、トゥトン県テリサイ村に新たに借りた200ヘクタールの陸上養殖場で、青エビを少なくとも年間2,500メトリック・トン追加生産をすることを目標としている。

ブルネイ一次資源・観光省(MPRT)によれば、この追加生産によって、ブルネイは世界最大のロストリス・ブルーシュリンプ(青エビ)の生産国となる見通しである。

この見通しは、同省直下の漁業局とゴールデン・コーポレーション社との間で締結されたスンガイ・プニャタンのエビ養殖場土地賃貸借・操業契約の調印式の最中、明らかにされた。

ゴールデン・コーポレーション社は、土地賃貸借契約の他に、同社のマーケティング・パートナーであるフランスのユニマ販売社(Unima Distribution SAS)との間で欧州連合向け輸出に関し、同じくオーストラリアのアクア・スター社(Aqua Star Pty Ltd)との間でオーストラリア向け輸出に関する2つの覚書(MoU)の調印も行った。これらの輸出総額は、年間2,500万Bドルを超えると予想されており、これは両市場において、漁業局が規制当局の認可を得る取組みを行った結果、実現したものである。

調印式には、ダトー・アリ・ビン・アポン一次資源・観光大臣が来賓として出席した。

調印式列席者には、ローン・フォルージュロン駐ブルネイフランス大使、二コラ・ローゼンブラム駐ブルネイオーストラリア高等弁務官、トゥトン県立法議会のハジ・ウマラリ・ビン・イソン議員、ハジ・アブドゥル・ワハブ・ビン・アポン議員及びハジ・ラムリ・ビン・ハジ・ラヒ議員のほか、事務次官と副事務次官もいた。

漁業局を代表して、ハジ・アブドゥル・ハリビ・モハマド・サレ局長とマリアニ・ビンティ・ハジ・サブトゥ局長代理代行が、ゴールデン・コーポレーション社を代表してリチャード・チュアン・ヒス・シャン社長とデスモンド・リムCEOが署名した。

ユニマ販売社はアミン・ハッサン・イスマイル会長とラオ・マナベンドラCEOが、アクア・スター社はアレン・ウ取締役とシャン・リン・ガン代理人が、それぞれの社を代表し、署名した。

MPRTによれば、ゴールデン・コーポレーション社は、この200ヘクタールの養殖場開発に推定3,000万Bドルを投資し、水産養殖業の輸出市場出荷額を拡大するMPRT 5か年戦略プランの後押しをすることになる。

ゴールデン・コーポレーション社にとり、この投資はブルネイ・ダルサラーム国との関わりを一層深めるとともに、エビを原材料として提供し、加工後輸出するための重要な節目となる。

ゴールデン・コーポレーション社は、戦略的パートナーである準政府企業のセマウン・マリン・リソース社(Semaun Marine Resources:SMR)とともに、トゥトン県のセランバングン工業団地にあり、ブルネイ初の水産物加工工場である多目的海洋資源加工・事業センターを2012年から操業している。同社はまた、最新のテクノロジーを装備した自社漁船を保有しており、地元の漁民には困難な、深海地帯での操業も行っている。

MPRTによれば、ゴールデン・コーポレーション社のブルネイ・ダルサラーム国でのこれまでの投資総額は4,000万Bドルを超えており、その投資範囲は漁船、飼料工場、孵化場、養殖池から付加価値加工工場まで、養殖業のバリューチェーン全体を網羅している。現在、同社は120人を超える現地雇用を生み出しており、生産拡大計画の実施に伴いさらに80人の雇用増が期待されている。

ダトー・アリ・ビン・アポン一次資源・観光大臣は、生産高の拡大は、本年1月に開始したMPRT戦略プランの4本柱のうちの1つであると語った。

「漁業、特に水産養殖は、高い利益が見込まれるビジネス・ベンチャー(投機的事業)であり、我が国のGDPに多大なる貢献が可能な経済セクターです。地元の人々にとっても雇用を創出できる意義があります。」

「この養殖場からは、年間3,000 メトリック・トンの生産が期待されると考えています。これによって、2020年までに水産養殖産業の生産高を4億Bドルとする漁業局の目標達成に向け、大きく前進することとなります。これはまた、ブルネイ・ダルサラーム国が、世界最大の青エビ生産国の1つになることを意味します。」と、大臣は語った。

大臣は地元の養殖業者に対し、養殖生産工程管理手法(GAqP)のガイドラインを日々の操業にしっかりと適用するよう促し、次のように述べた。「養殖場で働くすべての皆さまがGAqPをしっかりと取り入れれば、高品質でより安全な産品の生産に確実につながります。すべての皆さまがガイドラインを忠実に守れば、ブルネイ・ダルサラーム国で病気の発生リスクを軽減することができます。これによって、我が国の一次資源セクターの生産性向上と経済成長という課題への対応は、確実に軌道に乗ることでしょう。」

昨日の調印式は、ブルネイからの海産物の輸出量を拡大する取り組みの出発点を表す。このため大臣は、ユニマ販売社Amyne Hassam Ismail氏と、アクア・スター社Allen Wu氏に対し、両社がブルネイの青エビを正当に評価し、EUとオーストラリアそれぞれの市場で流通契約を結んだことに深く感謝した。

「ご存知のように、顧客は常に新しい海産食品を求めるものです。従って、私はこの場をお借りして、新しい交配種の開発に挑戦する気持ちのある企業や養殖業者の皆さまのご提案や取り組みを歓迎したいと思います。研究開発(R&D)の応用分野における共同研究のご提案も大いに受け入れます。」と語った。

大臣はまた、ゴールデン・コーポレーション社が、漁業局及びブルネイ国内外のさまざまな名高い研究機関と共同で、そうした研究開発プロジェクトに本年から着手することも強調した。

(B.B. 2017年5月5日)