ブルネイ・ダルサラーム国が世界に先駆けて水素プロジェクトに着手(2017.08.18 | 経済

以下ニュースはブルネイ「ボルネオ・ブリテン」紙(B.B.)、ニュースサイト「ブル・ダイレクト」(B.D.)の記事を翻訳の上、掲載しています。

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ブルネイ・ダルサラーム国は、世界初の水素サプライチェーン実証事業に乗り出す。

8月9日フィリピンのボホール島で開催された第1回東アジアエネルギーフォーラムの基調演説で、ペヒン・モハンマド・ヤスミン・ビン・ウマル総理府エネルギー・産業大臣(ブルネイ)がこのプロジェクトを発表した。

基調演説の中で大臣は、この世界初となる水素サプライチェーン実証事業では、2020年東京オリンピックで使用される燃料電池車の燃料用に、液体水素をブルネイ国から日本に輸送する計画だと述べた。

また、世界規模で拡大している液化天然ガス(LNG)市場においてアジアが重要な役割を担っていることにも言及し、天然ガスが域内の雇用創出および二酸化炭素排出量の削減を後押しする可能性があると強調した。

さらに、天然ガスは、燃料電池用水素ガスなどの無炭素エネルギー源を創出する燃料として利用された場合、よりクリーンなエネルギーとして気候変動問題に資する点にも触れた。

このエネルギーフォーラムは、フィリピン・エネルギー省、東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)、エネルギー研究機関ネットワーク(ERIN)の主催で開催された。

アルフォンソ・クシ・エネルギー大臣とERIA事務総長の西村英俊教授が開会の辞を述べた。

両名とも、電気の利用促進と気候変動対策の推進という、相互に関係するエネルギー問題への革新的な解決法を生み出す上で、アセアンおよび東アジアがリーダーシップを発揮する重要性を強調した。

フォーラムは、東アジア首脳会議(EAS)のエネルギー展望に関するプレゼンテーションと、石炭、石油、天然ガスに関する3つのパネルセッションの4部構成で実施された。

15人を超えるハイレベルの専門家や政策立案者がプレゼンテーションを行い、75人を超える参加者が出席した。

エネルギーフォーラムでは、EAS域内のエネルギー需要が2040年には2倍近くになるだろうとの見方が強調された。

各国は、供給を多様化し再生可能エネルギーの利用を拡大する、という野心的な計画を持っているが、とりわけ購入妥当な金額であること、安定性、安全性を促進する必要性に対処するという観点から、化石燃料がエネルギー需要を満たす手段として中心的な役割を担い続けることも予想されている。

フォーラムでは、特に、フィリピンやブルネイ国、インドネシア、日本、アメリカなどで産出された化石燃料の供給方法や利用方法についての経験や知見にも注目が集まった。

さらに、政策環境を強化して、化石燃料のよりクリーンな利用を可能にする上で各国政府が果たすべき重要な役割についても議論がなされた。

(B.B. 2017年8月10日)