BFIが世界クラスの肥料プラント建設に関する契約を締結(2017.09.04 | 経済

以下ニュースはブルネイ「ボルネオ・ブリテン」紙(B.B.)、ニュースサイト「ブル・ダイレクト」(B.D.)の記事を翻訳の上、掲載しています。

Documents exchanged after the MoU signing ceremony
Yang Berhormat Dato Paduka Awang Haji Bahrin bin Abdullah speaks at the event
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Brunei Fertilizer Industries(BFI)社は8月26日、ドイツを拠点とする世界的エンジニアリング・建設会社であるThyssenKrupp Industrial Solutions(tkIS)社と、アンモニアおよび尿素の生産プラント建設に関する契約を締結した。

プラントはスンガイ・リアン工業団地内の広さ55ヘクタールの敷地に建設され、一日あたり2,200トンのアンモニアの生産が見込まれている。そのアンモニアから1日あたり3,900トンの高品質な粒状の肥料(尿素)が生産される。

プラントは2021年第一四半期までの商業生産開始が見込まれている。

設計・調達・建設(EPC)契約はエンパイアホテル&カントリークラブで締結され、首相府大臣兼第二財務大臣であり、外国直接投資(FDI)および下流産業運営委員会委員長を務めるペヒン・アブドゥル・ラーマン・ビン・イブラヒム大臣が出席した。

署名式は開端章(アル・ファーティハ)の朗読で始まり、開発省大臣兼BFI社会長であるダトー・バーリン・ビン・アブドゥラ大臣による開会の挨拶が続いた。

BFI社会長は、この契約はブルネイ国と国民に対し、直接的に、また生み出される副産物を通して、多くの経済的機会をもたらすことになるだろうと述べた。ブルネイ国は、炭化水素による国の下流戦略をさらに多様化させるだけではなく、より重要なこととして、同国経済に対する戦略的発展の恩恵を増大させることを目的として、炭化水素関連の事業を推し進めていくことになると続けた。

BFI社会長はさらに、以下のように続けた。「尿素は主に肥料として利用されるため、弊社は、ブルネイ国が地理的に東南アジア圏の中心に位置しているという条件を活用して、周辺の農業大国の肥料需要を満たしていく予定であり、また、弊社が製造した高品質の尿素の輸出はブルネイ国の輸出物流部門に商業的利益をもたらすことでしょう」

「そのため、弊社は中小零細企業に対し、物流サービスやプラントに特化したサービスの提供など、副次的なビジネスの機会の促進を見込んでいます。」

また「プロジェクトの操業開始は下流の資源調査活動も活発にし、例えば多くの産業に活用されるメラミン樹脂の生産などが考えられます。これにより、地域企業や外国直接投資に対するビジネスチャンスがさらに増えることになるのです。」と会長は付け加えた。

「全体的に見て、本日、弊社がtkIS社とEPC契約を締結したことは大変素晴らしいことです。世界クラスの肥料プラント建設の道が開かれました。これにより、ブルネイ国は肥料生産において新たな主要国としての存在を世界に示すことになるでしょう。」

さらに、プロジェクトにおける天然ガス需要を支えるために、Brunei Shell Petroleum社(BSP)との合意覚書(MoA)の署名も行われた。その中には、今後20年間に計5,000億立方フィートのガスを継続して供給することが明記された。

計18億ブルネイドルに上る投資を行うことで、BFI社は、ブルネイ国が現在実施している液化天然ガス(LNG)とメタノールの生産以上に石油およびガス部門の下流産業を発展させることで、ブルネイ国が天然ガス資源にさらなる価値を生み出すことを可能にするだろう。一方で、BFI社製造のアンモニアと尿素は、尿素ホルムアルデヒドとメラミンの生産など、下流産業のさらなる発展の機会も作り出すことになるだろう。

また、これらの副次的生産物は、繊維板、木製家具、食器の製造などの副産物産業における可能性も示しており、下流産業へのさらなる投資は推測で110億米ドルの価値を生み出す可能性を秘めている。

下流の石油やガス産業のさらなる成長は国の経済的多様化アジェンダに沿ったものであり、ハラル産業、テクノロジー・クリエイティブ産業、ビジネスサービス、観光における他の優先的投資要素の発展と並行して進められている。

その一方で、ペヒン・アブドゥル・ラーマン・ビン・イブラヒム大臣は基調演説の中で、この投資により地域に住むブルネイ国民の雇用創設が期待され、プラントの建設と操業において最大で1,200の雇用が見込まれ、さらにサービス部門では600の間接的な雇用機会が生まれると語った。

この署名式には他に以下の政府関係者が出席した。首相府エネルギー・産業大臣、FDIおよび下流産業運営委員会副委員長のペヒン・モハンマド・ヤスミン・ビン・ウマル大臣、一次資源・観光省のダトー・アリ・ビン・アポン大臣、財務省のDato Seri Paduka Dr Awang Haji Mohd Amin Liew bin Abdullah副大臣。

(B.B. 2017年8月27日)