ブルネイ、日本の「自由で開かれたインド太平洋戦略」の恩恵を受ける(2017.12.26 | 外交

以下ニュースはブルネイ「ボルネオ・ブリテン」紙(B.B.)、ニュースサイト「ブル・ダイレクト」(B.D.)の記事を翻訳の上、掲載しています。

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日本政府は、「自由で開かれたインド太平洋戦略」という新たな外交戦略を推進している。そこには、自由、民主主義、法の支配(航行の自由)と市場経済という「基本的価値の促進と確立」、並びに「経済的繁栄の追求」、「平和と安定の確保」という3つの主要な目的がある。

薗浦健太郎内閣総理大臣補佐官は、ブルネイ・ダルサラーム国訪問中、同国の政府高官と、この意欲的なイニシアチブについて意見交換を行った。それは、「2つの大陸」と「2つの大洋」の結びつきを基本とし、アジアとアフリカの「連結性」を向上させることで、自由で開かれた太平洋とインド洋の実現を目指すものである。

12月7日、薗浦補佐官は、ペヒン・リム・ジョク・セン首相府大臣兼第二外務貿易大臣との会談を行った。

薗浦補佐官は、特にブルネイ経済の多角化における協力関係の強化など、ブルネイと日本の二国間協力に関してこの会談が非常に有益であったことも明らかにした。会談中、両者は北朝鮮問題にも触れた。

日本大使公邸での記者会見で薗浦補佐官は、「自由で開かれたインド太平洋戦略」についてさらに説明し、「この戦略の重要な目的は国際社会の安定と繁栄を育むことにあります。そのために、成長著しいアジアと潜在力溢れるアフリカの2つの大陸、また太平洋とインド洋という自由で開かれた2つの大洋を結びつけ、さらには、自由で開かれたインド太平洋地域を通じてアジアとアフリカの連結性を強化し、同地域全体の安定と繁栄を促進します。」と強調した。

薗浦補佐官は、「我々は、21世紀の世界経済の成長は、インドやアフリカ地域、並びに、アセアン加盟国をはじめとするアジアを中心に展開されると考えています。経済的な繁栄を達成するためには、太平洋からインド洋に至る地域の平和と安定が確保されなければなりません。我々は、ブルネイを戦略上の重要なパートナーだと考えています。日本とブルネイの経済は、ともに海上と航路の安全に依存しているからです。」と加えた。

また、「ブルネイは液化天然ガス(LNG)の大輸出国であり、その貿易から経済的利益を得ることになります。経済的繁栄のためには、海上航路の安全も重要です。先月、私はフィリピンを訪問し、スールー海とルソン海峡における海賊対処活動に関して話し合う機会を得ました。」と続けた。

薗浦補佐官はさらに、自由で開かれた海路ということを強調し、「ブルネイは、海洋の平和と安定から恩恵を受けることができます。この枠組みの下、日本と米国は、フィリピン、マレーシア、インドネシアの海上保安機関の能力の育成を支援します。ブルネイもこのイニシアチブに賛同して頂けると思います。」と述べた。

また、この意欲的なイニシアチブのブルネイへのメリットを強調し、「アジア太平洋地域、インド、アフリカの中間点としてのブルネイの地理的位置を考慮すると、この戦略は、ブルネイにとって近代的貿易の観点から大きな可能性を秘めていると思います。」と語った。

日本の衆議院議員でもある薗浦補佐官は、シンガポール、マレーシア、ベトナムも訪問し、自由で開かれたインド太平洋戦略について話し合う予定だ。

薗浦補佐官は、「我々はこの地域の国々とも話し合いを持っています。それらの国は、港湾や鉄道などのインフラ整備を通じ、貿易の恩恵を受けることができます。我々は、米国、インド、オーストラリアと協議を行いました。トランプ米大統領は、海上の安全保障に関する演説を行い、自由で開かれたインド太平洋戦略についても触れました。」と述べ、また中国の一帯一路構想と日本の自由で開かれたインド太平洋戦略の重複について尋ねられると、「もし、重複する(特定の)分野があるならば、我々は進んで中国と協力したいと思います。中国の外務大臣も、平和を促進し、ウィンウィンの関係で経済協力を発展させるのが現在の国際的動向であると述べています。ただ我々は、受益国の持続可能な発展に関しても真剣に考慮する必要があり、プロジェクトは非軍事的なものでなければなりません。」と答えた。

(B.B.12月8日)