駐ブルネイ日本国大使、両国の友好関係を歓迎(2018.01.05 | 外交

以下ニュースはブルネイ「ボルネオ・ブリテン」紙(B.B.)、ニュースサイト「ブル・ダイレクト」(B.D.)の記事を翻訳の上、掲載しています。

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加藤元彦駐ブルネイ日本国大使による寄稿記事

12月23日、明仁天皇陛下は84歳の誕生日を迎えられ、これは日本国民にとって大きな喜びです。陛下は日本国民統合の象徴であり、日本国民との関係をとても重視されています。一貫して国民と手を取り合って進んでこられたそのお姿から、陛下は深く敬愛されています。

例えば、日本が地震や洪水といった大きな衝撃を伴う自然災害に見舞われた際、天皇、皇后両陛下は被災地をご訪問になり、被災者と言葉を交わされ、彼らを元気づけ、また、直面している困難を乗り越えるようにと励まされました。

天皇陛下は、ハサナル・ボルキア国王陛下と親密な友情を維持しておられ、国王陛下はこれまでに10回以上日本を訪問され、天皇陛下とも何度かお会いになっています。

国王陛下の即位50周年の祝賀の際には、天皇、皇后両陛下が東京のブルネイ・ダルサラーム国大使館を訪れ、国王陛下への祝賀メッセージを送られました。私は、この訪問のニュースがブルネイ国民に伝えられたことを知り、嬉しく思っております。

天皇陛下は最近、退位の意向をお示しになられ、2019年5月1日に皇太子徳仁親王が次の天皇に即位されます。皇太子さまは、2004年にアルムダディ・ビラ皇太子兼首相府上級大臣の結婚式に出席されており、以来、固い友情を維持されています。

日本の皇室とブルネイ王室の間に存在するこうした強い絆は、両国関係の強固な基盤となっているのです。

日本とブルネイ国は、政治面、経済面においても同様に強固な関係を有しています。河野太郎外相は、2017年11月上旬にベトナムで開かれたアジア太平洋経済協力(APEC)閣僚会議に参加した際、ペヒン・リム・ジョク・セン首相府大臣兼第二外務貿易大臣と会談しました。

安倍晋三首相はその翌週、フィリピンで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に出席した際、大変友好的で生産的な議論を国王と交わしました。

ブルネイ国は2015年から2018年にかけて、ASEANの対日調整国を務めており、我々の関係を深めようとする皆様の努力に対し、私は心からの感謝を表明したいと思います。日本は、地域の安定と繁栄にさらに寄与するため、協力を強化し続けることを望んでいます。

私はまた、ASEAN設立50周年への祝意も伝えたいと思います。日本は40年以上にわたって対話パートナーを務め、ASEANの人々と共に様々な分野で友好、協力関係を深めてきました。日本はASEANと共に「自由で開かれたインド太平洋戦略」を追求し続けますが、これには法の支配や航行の自由、市場経済の促進や確立が含まれます。

日本は防衛協力分野でも、海上自衛隊のムアラ港への寄港など、合同演習や相互訪問を通じてブルネイ国と強固な関係を築いており、実績を積んでいます。

2016年11月にラオスのビエンチャンで開かれた第2回日ASEAN防衛担当大臣会合では、日本・ASEAN防衛協力の指針であるビエンチャン・ビジョンが発表されたことを受け、多くの共同活動が行われました。ビエンチャン・ビジョンと強固な2国間関係の下、日本はブルネイ国との防衛協力をさらに強化する方針です。

両国は、経済面でも強い結び付きを維持しています。ブルネイ国の、長期にわたる安定的な液化天然ガス(LNG)の供給は、日本のエネルギー安全保障に寄与しています。我々は、この取り組みで日本を支援してくださっていることに対し、ブルネイ国に謝意を示したいと思います。

日本企業はブルネイ国に対する投資をさらに増やして、雇用の創出、経済の多角化に寄与しています。その一例が、2006年に設立されたブルネイ・メタノール社であり、同社はブルネイ国内で世界に輸出するメタノールを生産しています。また、VAM® BRN社は、ブルネイ国における外国直接投資プロジェクトとしては最大規模のものであり、2016年に石油パイプラインのねじ切りとメンテナンスのための工場の操業を開始しています。

一方、MCバイオテックは2016年に稼働を開始しました。同社は、バイオ工学分野で優れた実績を持ち、抗酸化作用のある微細藻類由来のアスタキサンチンを生産しています。これは、健康サプリや化粧品に使われる魅力的な成分です。さらに飛島建設は、ブルネイ国で最も人目を引く多くの施設の建設を管理している主要な国際建設会社です。

革新的な協力の例として、現在新たに進められている水素プロジェクトを最後に挙げたいと思います。このプロジェクトは、2018年4月からブルネイ国内で重要な試験施設の建設を始めるもので、日本の最先端技術に支えられています。水素は、炭素排出がゼロであることから「夢のエネルギー」とされており、この種のプロジェクトは、日本とブルネイ国にとって、将来的にグリーンエネルギーの利用を増やすための重要な機会となります。

日本とブルネイ国は、次世代を教育し、触発する取組みでも協力しています。両国間の青年、スポーツ、教育に関する交流は大変活発であり、日本への留学経験を持つメンバーが参加するブルネイ元日本留学生会といった素晴らしい人々や組織に支えられています。

ブルネイ元日本留学生会は数か月前、ブルネイでアセアン元日本留学生評議会の会合を主催し、これに福田康夫元首相が参加しました。

「東南アジア青年の船」は今年、44周年を迎えました。このプログラムは、ASEAN加盟諸国から優れた青年を選抜した上で、人生を充実させる6週間の船旅を行い、互いに、そして日本の青年と有意義な関係を発展させるものです。変化をもたらすことのできるこのプログラムには、これまでに1,000人以上のブルネイ国の青年が参加しました。

21世紀東アジア青少年大交流計画(JENESYS;Japan-East Asia Network of Exchange for Students and Youths)は、様々なテーマでASEANと日本の青年との間の交流を促進しています。日本は、2019年にラグビーワールドカップを、2020年に夏季オリンピック・パラリンピックをそれぞれ開催することになっており、こうした素晴らしいスポーツイベントにブルネイ国の青年が参加できるよう、日本は支援に力を入れています。

スポーツはここ数年、JENESYSの主要なテーマの1つとなっています。日本は、フットボールやバドミントン、ラグビー、柔道に取り組むブルネイ国の青年を、日本でのプログラムに参加してもらえるよう招待しています。また、2018年の初めには、日本のバドミントンチームに所属する学生らがブルネイ国を訪問し、現地の青年との試合が予定されており、これによって両国の友好関係がさらに深まることでしょう。

ブルネイ・ダルサラーム大学支部やブルネイ工科大学支部が参加するブルネイ日本友好協会は、ブルネイと日本の関係強化に熱心に取り組んでいる数多くの組織の1つです。私はこの機会に、そうした方たち全てに心からの感謝を伝えたいと思います。

在ブルネイ日本国大使館は、多くのブルネイ国の青年の支援を受け、2018年2月2日から4日にかけて「日本語・日本文化週間2018」を開催する予定です。このイベントでは、日本に関連する数多くのパフォーマンスやワークショップ、製品を楽しんでいただけるかと思います。

そして、我々は来る2018年3月3日に、日本語を学ぶブルネイ国の青年が多数参加する「日本語弁論大会」を開催する予定です。また、大使館は国際交流基金と共に、新しく人気のあるコメディーやドラマ、アクション映画を楽しんでいただくため、近く日本映画祭を開くことも計画しています。

在ブルネイ日本国大使館は、自国と同じように日本のことも愛している多くのブルネイ国民の支援を受け、ブルネイ国との素晴らしい友好関係をさらに促進することに、今後も全力を尽くしていく所存です。

在ブルネイ日本国大使館のご厚意により掲載

(B.B.12月23日)