共同シンポジウムで日本とASEANの強固な関係を確認(2018.04.04 | 外交

以下ニュースはブルネイ「ボルネオ・ブリテン」紙(B.B.)、ニュースサイト「ブル・ダイレクト」(B.D.)の記事を翻訳の上、掲載しています。

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写真左から、藤田正孝日本アセアンセンター事務総長、カミラ・ハニファ駐日ブルネイ大使兼ACT議長、中根一幸外務副大臣、大串正樹経済産業大臣政務官、西村英俊ERIA事務総長。

ASEANに加盟する10か国の政府と日本国政府の協定によって設立され、東京を拠点とする国際機関日本アセアンセンター(AJC)は、先日、ASEANの50周年を回顧するシンポジウムを日本で開催した。このシンポジウムは東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)、ASEAN東京委員会(ACT)と共同で開催された。

シンポジウムは日本のビジネス層やメディアを対象に行われ、5冊からなる報告書『ASEAN@50』の出版についても発表された。この報告書は、さまざまな分野におけるASEANの過去50年間の軌跡をERIAが深く分析したもので、日本におけるASEANの周知を促すことを目的としている。シンポジウムには約250名が参加した。

最初に、藤田正孝日本アセアンセンター事務総長が開会の挨拶を行い、今回初めてERIAとシンポジウムを共催することに対し喜びを表した。

挨拶に続いて藤田事務総長は、過去50年間におけるASEANの地域統合の便益とコストについて、ASEAN 研究に関する著名な専門家によるパネルディスカッションを通して考察していくことを説明し、ここで議論する内容として、ASEANの重要性、ASEAN共同体の構築過程、ASEAN経済共同体に関する課題を挙げた。

次に、中根一幸外務副大臣が挨拶を行い、日本アセアンセンターが日本とASEANの交流に関するさまざまな努力を踏まえて効果的に活動を進め、日本とASEANの架け橋として今後も尽力すること、また、ERIAが引き続き地域の発展のために知的貢献を行っていくことを期待していると述べた。

そして、日本がASEANとの良好な関係の継続を願っていることを強調し、この関係をさらに発展させていくことを約束した。

大串正樹経済産業大臣政務官はシンポジウムにおいて、1973年に対話を開始して以来、ASEANは日本にとって欠かせないパートナーであることを強調した。また、経済統合の深化や新たな社会的課題の対応に向けて、協力関係を維持し進展させていきたいと述べた。

シンポジウムのハイライトとして、これまで日本とASEANの強固な関係構築に積極的に取り組んできた二階俊博自民党幹事長による基調講演が行われた。

二階幹事長は、ASEANが東南アジアの平和と繁栄を目指してこの地域の発展に重要な役割を果たしてきたことを踏まえ、ASEANを創設し発展させた東南アジアの人々の叡智と努力に敬意を表した。

また、日本とASEANのこれまでの関係を振り返り、自身が創設に深く関わったERIAがASEAN共同体2015の設立に貢献してきたこと、また2025年に設立予定のASEAN経済共同体とASEAN社会文化共同体の形成に向けたロードマップの重要なリサーチを指揮してきたことに言及した。

さらに、ASEANのこれまでの50年で見られた目覚ましい発展に日本政府が関与してきたことは光栄であり、今後50年の日本とASEANの協力関係に期待していると述べた。

シンポジウムはASEANの50年にわたる発展を振り返り、日本とASEANの強固な関係が今後も長く続くことを確認する機会となった。

(B.B.3月9日)