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以下ニュースはブルネイ「ボルネオ・ブリテン」紙(B.B.)、ニュースサイト「ブル・ダイレクト」(B.D.)の記事を翻訳の上、掲載しています。

BLNG社主催の東京への研修旅行(2006.01.30/教育)

 ブルネイ日本友好協会(BJFA)の学生は、1月26日ブルネイLNG社(BLNG)に於いて同社がスポンサーになって行った学生による東京への研修旅行についての結果報告を行った。昨日の報告はこのプロジェクトの最終部分であり、学生はこの旅行の全てのスポンサー及びオーガナイザーに対してレポートを提出することが義務付けられていた。
 昨年9月、BLNGは三菱商事とシェル・ガス&パワー・ジャパンと共同でジャパン・フィールド・トリップ・プログラムの一環として4名の学生が1週間東京に視察旅行をした。4名の学生はハーディ・ビン・ウキト君(UBD)、ヌロルダ・ビンティ・ハジ・セルジさん(UBD)、ヨン・ラン・スーさん(UBD)及びヌルル・ジャナ・ビンティ・ハジ・モハメッド・ユソフさん(ITB)。
 2005年9月18日から25日までのこの旅行において、共同スポンサーであった日本ブルネイ友好協会(JBFA)により、ブルネイのエネルギーが日本でどのように使われているか直接視察する機会を与えてくれた。
 東京での第一日目は、学生達一行は浜松町にある世界貿易センタービル40階の展望台で東京の景色と東京湾を一望した。その後、東京めぐりのバス・ツアーに乗り、雷門、浅草寺・浅草観音(東京で最古でかつ最も人気のある寺院)及び仲見世通り(狭い通路で屋台やお土産店が並んでいる)を訪問し、続けて皇居東宮御所を訪問し、そしてリバー・クルーズを楽しんだ。
 第二日目は、学生達一行は三菱商事本社を訪問し、志村孝信天然ガス事業本部ブルネイ事業ユニット・マネージャーの歓迎を受けた。その後豊川健太郎同ユニット職員から三菱商事についてのプレゼンテーションが行われた。
 三菱商事は6つの事業グループに分かれており、新機能事業、エネルギー事業、金属、機械、化学品、及び生活産業から成っている。
 エネルギー事業グループは、3主要事業本部―天然ガス事業本部、石油事業本部、炭素・LPG事業本部―を有している。天然ガス事業本部の中でブルネイ・プロジェクト、特にブルネイLNGの仕事がなされている。世界で使われている1億トンのLNGのうち54%が日本で使われている。韓国は14%である。
 シェル・ガス&パワー・ジャパンのシニア・マーケット・アナリストであるアズラン・ハッサン氏は
「2030年までLNG需要量は増えるだろう。そして世界全体のLNG需要量の44%を日本が占めるだろう。LNG需要量の2/3は電力用で、残りの1/3は都市ガス用である。ブルネイからのLNGは日本全体のLNGに占める割合は11%である。エネルギー消費量としては、日本は世界で第4位の消費国である。」
と語っている。
 三菱商事とシェル・ガス&パワー・ジャパン両社のプレゼンテーションの後、JBFA会長である渡邉宏氏(東京ガス特別顧問)を表敬訪問した。渡邉JBFA会長は、両国の経済において若い世代が演じる重要な役割について語り、特にBJFAとJBFAとの間の関係を強化すると共に文化・観光面をも促進することが重要であると語った。渡邉会長は又、日本の多くの若者はまだブルネイについてよく知らない人が沢山いるので、ブルネイの若者がカウンターパートとしての日本の若者と知識を交換する必要があることを強調した。
 学生達はダトー・ハジ・アドナン・ブンタル駐日ブルネイ大使を表敬訪問した。同大使は、若い世代は、教育、交換プログラム、観光、文化のような色々な活動を通してブルネイと日本の関係を強化していくための役割を演じる必要があると述べた。
 学生達は次に東京ガス所有の新宿地区冷暖房システムを見学した。一行は新宿地区冷暖房センター・プラント所長の出迎えを受けた。
 このプラントは、35年間も運転しており、17,000平方kmの敷地があり、2,200,000平方kmの供給エリアをカバーしており、8,000mのパイプラインを通して、新宿地区の22箇所のビルと15箇所の摩天楼(高層ビル)にエネルギーを供給している。このセンターではLNGの60%が冷房用に、また40%が暖房用に使用されている。ここではコジェネ・システムを採用しており、同時に2種類の異なったエネルギーを使うことができる。このプロセスは環境に優しく、またエネルギー節約効果に貢献している。
 次の日、学生達一行は東京電力富津火力発電所を訪問した。この発電所は東京大都市圏に電気を供給する責任を負っている。小川総務課長が一行を出迎えた。
 火力発電所は4箇所の受入ターミナルを持っている。即ち、根岸、東扇島、富津、及び袖ヶ浦基地である。2004年に、この発電所は120隻のLNG船により6,680,000トンのLNGを受入れた。貯蔵タンクは主に地下タンクで、510,000トンのLNGまで取り扱うことができる。
 最終訪問先は東京ガス袖ヶ浦ターミナルであった。このターミナルは1973年に操業開始した日本で3番目のLNG受入基地であり、ブルネイ、マレーシア、インドネシア、アラスカ、カタールからLNGを受入れており最大受入基地の一つである。ここではLNGの70%が発電用、30%が都市ガス用に使われている(日量26.31百万立方m)。袖ヶ浦受入基地は年間200隻のタンカーを受入れ、そのうち100隻のタンカーがブルネイから来る。このターミナルは東京電力袖ヶ浦火力発電所と共同で運営しており、2社でLNG貯蔵タンクやその他の施設を共有している。それによって運営コストを最大限削減でき、また資源の効率を最大限利用できている。
 これらの訪問により、学生達一行は日本において発電用及び都市ガス供給用としてLNGがどのように使われているのか良く理解できた。また一行は天然ガスをLNGに転換するプロセスを理解できた。
 学生達一行は、この研修旅行の一環としてアレンジされた歓迎夕食会や歓送夕食会において、日本におけるカウンターパートと一緒に意見交換をする機会を持つ事が出来た。夕食会では学生達は伝統的な踊りや歌を披露した。
日本への旅行から学生達は時間管理を学んだ。日本人は全ての会議でも人との約束でもきちんと時間を守っている。また、天然資源を節約することの重要性についても学んだ。
 このプレゼンテーションに出席した人の中にはハジ・マサテジョ・ソキアウBLNG社長代行や幹部がいた。またスポンサーからの代表者やBLNGの退職者も出席していた。
(B.B.2006年1月27日)


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