6月19日、ハサナル・ボルキア国王は、ハジ・アブドゥル・アジム王子を同行し、天皇陛下主催の宮中御昼餐会に出席した。御昼餐会は皇居で開催され、皇后陛下も出席された。
御昼餐会において、国王と天皇陛下は一般的な両国間関係について意見交換をし、継続した友好関係並びにロイヤル・ファミリーとしての緊密な関係について歓びを表明した。
御昼餐会の前に、国王は、東京の帝国ホテルに於いて二階俊博自民党国会対策委員長兼日本ブルネイ友好促進議員連盟幹事長、渡部恒三民主党国会対策委員長兼日本ブルネイ友好促進議員連盟会長、及び江戊c磨衆議院議員兼日本ブルネイ友好促進議員連盟事務局長の3名の謁見を受けた。
3名の日本の国会議員は、国王に対し、両国間での、特にエネルギー供給の分野における信頼関係に対し感謝の意を表明した。又、国会議員は航空便、青年交流、観光といった分野においても両国間の関係を強化したいと表明した。
国王は、日本の国会議員に対して現在のブルネイ・日本両国の素晴らしい関係を促進するための継続的な努力に対して感謝の意を表明した。
夕刻、国王はブルネイに向けて出発した。
ホテルを出発する前に、“ドア・セラマット”(安全の祈り)がYBペヒン・ダトゥ・スリ・マハラジャ・ダト・パドゥカ・スリ・セティア・ウスタズ・ハジ・アワン・アジズ国家イスラム経典説明官によって朗読された。
羽田空港には、橋本逸男ブルネイ駐箚日本国大使、磯俣秋男外務省南部アジア部南東アジア第二課長ほか、日本外務省職員やダト・アダナン日本駐箚ブルネイ国大使並びに在日ブルネイ大使館職員も見送った。
日本は石油・ガスが豊富なブルネイからのエネルギーの安定供給を求め、両国は6月18日に二国間自由貿易協定を締結した。本協定は、貿易障壁を低くし、二国間の経済協力を強化し、更に日本からブルネイへの投資を促進させるだろう。
この新しい協定では、ブルネイへの日本車輸出において、3年以内に関税が撤廃されることになる。
国王は、本協定署名後、安倍晋三首相に
「首相、我々はもうパートナーです。我が政府及び国民は喜んでいます。」
と話した。安倍晋三首相は、
「たった今署名した経済協定により、安定した日本・ブルネイ両国の友好関係はより強化するでしょう。交渉を開始してからたった1年で本協定に調印できて嬉しいです。」
と答えた。
日本は、世界的な貿易協議崩壊の中、輸出用の原料と市場へのアクセスを確保するために自由貿易協定を更に遂行しており、韓国、インドネシア、及びアセアン10カ国と交渉中である。
(B.B.2007年6月20日)
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