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6月27日、ブルネイとシンガポールは、通貨の等価交換協定締結40周年（CIA）を祝った。
スルタン（ハサナル・ボルキア国王）とリー・シェンロン・シンガポール首相は、イスタナ・ヌルル・イマン（王宮）において開催されたセレモニーで両国共同の20ドル・ポリマー紙幣の発行を発表した。
スルタンは、スピーチにおいて、6月27日のイベントが新しい紙幣の発行以上のものであると述べた。
「第一に、我々は、紙幣が意味するものを賛美する。安定した通貨と安定した価格、及び雇用である。活発な投資、貿易、及び強く結びついた財政的な蓄えは、投機と有害なコストに抵抗することができる。
第二に、この紙幣が我が国民及び我が政府に対して提供するものを賛美する。また、わが国が求めている平和と安定という目的を追求するチャンスである。
シンガポールにおける我々の友人のように、紙幣が成功した近代国家が建設された基盤であると我々は見なします。ブルネイ・ダルサラーム国においては、紙幣は将来我が国民に自信を与えるものです。通貨に関しては、それはこの新しい紙幣で補強される本能的な自信です。
一方では、それは主権国家を表します。他方では、それは現代生活の重要な面と非常に密接にリンクしたものです。これはわが国の関係を要約したものです。
この頃殆ど毎月、我々はアセアンのパートナーと約束を取り交わしているし、多数の国々や地域と広範囲にわたる協議を行っている。これらは、貿易、経済、金融を含む多くの複雑な考慮すべき問題をカバーしている。我が国民の大多数にとって、専門的事項は全く戸惑うほどです。
今日のこの簡単なセレモニーにおいてそのような問題を取り上げる積りはありません。」
これに対して、シンガポール首相は次のようなスピーチを行った。
「CIAの恩恵は、両国間での健全なる成長と貿易で明らかである。投資面では、両国はホスピタリティ分野や医学分野といった急成長のニッチ分野に投資している。
このCIAは、両国間の観光を促し、自国の通貨で支払うことが出来、とても便利である。
2005年の会計年度では、ブルネイ通貨とシンガポール通貨の相互間の流れは6億45百万Bドル以上になっている。
両国間関係における重要なマイルストーンを祝うため、このCIA40周年記念行事が行われ、また特別な記念紙幣の発行が行われた。」
スルタンとリー・シェンロン首相は、公式に紙幣を発行した後、ブルネイとシンガポールの20ドルの新紙幣を交換した。
このセレモニーには、ハジ・アルムタディ・ビラ皇太子兼総理府上級相、モハメッド・ボルキア外務貿易相、ハジャ・マスナ外務貿易省無任所大使も出席した。
通貨の等価交換協定（CIA）は1967年6月12日に発効した。その時、ブルネイ通貨委員会（BCB）とシンガポールの通貨コミッショナー委員会（BCCS）の間でCIAが締結された。2002年にBCCSがシンガポール通貨当局（MAS）と合併した後も、また2004年にBCBがブルネイ通貨委員会（BSMB）に呼称変更した後でも、本協定は続けられている。
CIAは、お互いの国でブルネイ・ドルとシンガポール・ドルを手数料なしで、等価で交換することを認めている。両国の通貨はこの2国間で自由に交換できる。何年にもわたって、本協定は両国間の貿易、投資、観光を容易にすることにより両国間に経済利益をもたらし、財政面での関係を強固なものにした。
CIAは時間の試練に耐え、両国間で永年にわたる友好と相互信頼を築いてきた。 6月27日の20ドルの新紙幣発行は、両国における国民、小売業者、金融機関に対して、ブルネイとシンガポールの通貨は等価で取り扱うことを再確認した。
両国は、それぞれの国の20ドル・ポリマー紙幣を組み合わせたセットで販売する。各セットは20ブルネイ・ドルと20シンガポール・ドルの組合せとなっており、シリアル番号が同じである。そしてこのセットの価値は40周年記念に合わせて40ドルにしている。
この記念紙幣は両国の紋章が印刷されている。この記念紙幣は国民に12,000セット販売される予定で、そのうち10,000セットがMASにより販売され、2,000セットがBCMBにより販売される。
2,000セットのうち、1,950セットが１セット当たり88ドルで販売され、残りの50セットは来月シンガポールのオークションにかけられる。
6月28日には、午前8時30分からブルネイ通貨当局で3枚のカットされていない紙幣と24枚のカットされていないシートが販売される。
3枚のカットされていない紙幣（総額60Bドル）約200セットが1セット当たり120Bドルで一般に販売される。
カットされていない紙幣24枚のシートのうち、25シートのみ1シート当たり820Bドルで一般に販売される。
記念紙幣以外に、新しい20ドル・ポリマー紙幣がBCMBとMASから6月28日に発行される。
（B.B.2007年6月28日） |
