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スルタン(ハサナル・ボルキア国王)は、アブドゥル・マティーン王子が1年間の士官養成コースに入学するために、英国サリーにあるサンドハースト王立陸軍士官学校(RMAS)を訪問した。
スルタンは、アブドゥル・マティーン王子とアザマ・ニマトゥル・ボルキア王女と一緒に、RMASの校長公邸に到着時、P C マリオットRMAS少将(校長)夫妻の挨拶を受けた。
後世に記録を残すために、スルタンは、出席者の人々と会話をする前に訪問者署名帳に署名した。
これは、アブドゥル・マティーン王子が取る非常に厳しい44週間に及ぶ士官養成コースについての説明会の前に行われた。スルタンは、1967年10月にスルタン自身RMASの神聖なホールから立派に卒業している。
スルタンは、それから陸軍士官学校で最も有名で綺麗な建物である“オールド・カレッジ”を案内された。この建物は、RMASの卒業生一人一人に非常にはっきりとした想い出をもたらしている。それは、士官候補生が、名誉あるソヴリンズ・パレードの終わりに立派に卒業するときに、正式な軍隊への将校任務辞令を受け取るのに各々の士官候補生が行進する“オールド・カレッジ”の階段があるからである。
スルタンはじめとするロイヤル・ゲストは、その後アブドゥル・マティーン王子に用意されている宿泊設備を詳細に視察した。
19歳で第102回陸軍士官学校入学の登録を終え、アブドゥル・マティーン王子の44週間にわたるコースが、5月9日に正式にスタートした。2011年4月15日に卒業する予定である。
アブドゥル・マティーン王子は、ジェルドン・インターナショナル・スクールでの中等教育を終了したが、サンドハースト王立陸軍士官学校が王子に必然的に課す試行や挑戦が、世界の他の大学では学ぶことができない正真正銘のテストとなるだろう。
サンドハーストを立派に‘卒業すること’は、リーダーシップの評判と認知、責任、及び任務をもたらすことになる。
入学者数は、約270名の士官候補生であり、各候補生は、中隊に配属される。
訓練コースは、3学期に分かれており、各学期は14週間続く。そしてそれぞれのコースにおいて、士官候補生は、3小隊の一つに入れられる。
RMASの中には、いつも全10個の中隊があり、それぞれの中隊は中隊長によって指揮され、中隊の名前は、イギリス史句郡が戦った有名な戦いに由来している。
中隊の名前は、現在ブレンハイム中隊、インケルマン中隊、ウォータールー中隊、ガザ中隊、ソンム中隊、イープル中隊、ビルマ中隊、ノルマンディー中隊、ライン中隊に分かれている。
RMASの公式ウェブサイトによれば、44週間の訓練コースの目的は、士官候補生の気質、知性と専門のスキルを育成することである。同コースの終わりには、新たに任命される士官が、軍人をリードし、監督するための厳格に訓練され、資格を有するようになる。また同時に、イギリス陸軍の中核の価値である無欲のコミットメント、他人への尊敬の念、忠誠心、高潔さ、規律、及び勇気が養われる。
RMASにおける訓練の科目は、軍事、実地と学習を含んでおり、またそれは、疑いなく心身共に苛酷であるが、一方でスポーツやアドベンチャー的な訓練に多くの時間が割かれる。それは、スポーツマンであり、特にフットボールが大好きな若い王子にとって、歓迎すべき休憩時間となるだろう。
訓練コースの第1学期において、士官候補生は、民間人から軍人になっていくので、基礎的な軍事スキルを習得する。それには、リーダーシップ、戦術、地図の読み方、野原での生活の仕方、武器の取り扱い方、パレード・ドリル、体育、及び個人の管理方法(アイロンのかけ方、ブーツの磨き方、ルーム・レイアウト等)が含まれている。個人がチームになり、プレッショーのかかる最初の訓練の何週間かを通じて、生涯の友好がしばしば育むことがある。
第2学期の初めに、王子と他の仲間は、RMASのアカデミック・ウィングである“ファラディ・ホール”で多くの時間を過ごすことになる。ここでは、タフで、苛酷な野原での訓練に加えて、従来の戦争、国際情勢、及びリーダーシップに関する心理学などを学習する。
第3学期では、士官候補生が、従来の戦争から異なる種類のオペレーション(対ゲリラ活動や平和維持)にシフトすることに焦点を合わせている。士官候補生は、苛酷で現実的な野原での訓練に参加する。それには、実際の戦場も含まれる。
立派に成し遂げた士官候補生一人一人が楽しみにしている最後のイベントは、ソヴリンズ・パレードである。これは、士官候補生たちが、最後の挑戦に参加するのを観るために、友人、家族、VIPが、“オールド・カレッジ・スクエア”の前に集まるサンドハーストのカレンダーで最大の日である。
このセレモニーの間、スォード・オブ・オナー(宝剣)、海外剣、女王陛下のメダルが、ソヴリンの代表から成績トップの士官候補生に授与される。パレードは、伝統的に副官が“グランド・エントランス”から卒業する士官候補生を随行し、“オールド・カレッジ”の階段を馬で上って終わりとなる。
友人、家族、及び連隊長との正式な午餐会の後、その日は、特別な“コミッショニング・ホール”において、壮観で伝統的な祝賀のファッションで終了する。そこでは、真夜中になると直ぐに、新しく任命された少尉達が、誇らしげに初めて徽章を披露する。
(B.B.2010年5月11日)
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