2009年のブルネイの国内総生産(GDP)は156億Bドルとなり、2008年の204億Bドルと比べて下落した。2009年の一人当たりGDPは、現在価格で38,400Bドルとなった。因みに、2008年の一人当たりGDPは、51,300Bドルだった。
国内総生産(GDP)は、一定期間に作り出される商品・サービスの付加価値の総額を言い、付加価値とは、各生産段階で新たに付け加えられた価値で、商品・サービスの算出総額から、コストの総額を差し引いたものである。それはまた、生産アプローチと支出アプローチの両方を使って集めた国民経済計算の概念である。
2009年は、一定価格において、農業、林業、漁業部門においてGDPの伸びを記録した。それは、家畜・家禽が12.4%の伸び、漁業が6.2%の伸び、林業が1.6%の伸びとなり、全体として5.7%の伸びを示した。しかしながら、野菜、果物、その他の農産物は、3.9%減少した。
工業部門は、電力と水が6.3%の伸びを示したが、全体として5%の落ち込みとなった。この落ち込みは、鉱業が3.4%の減少、製造業が9.8%の減少、建設業が4%の減少となったためである。
サービス部門は、2008年に2.6%の伸びを示した後、2009年も2.1%の伸びを示した。運輸・通信部門は、5.3%と最大の伸びを示した。それに続いて貿易が4.5%の伸び、民間部門が4.2%の伸び、政府部門が1.4%の伸びとなった。金融部門、及び不動産部門と住宅のオーナーシップは、それぞれ2.4%、0.3%落ち込んだ。
非石油ガス部門は0.9%伸び、また石油ガス部門は4.6%落ち込んだ。
支出アプローチでは、個人消費支出と政府消費支出は共に、それぞれ4.7%、5.3%の伸びを示した。しかしながら、資本形成、商品・サービスの輸入、並びに商品・サービスの輸出は、それぞれ0.3%、0.8%、5.3%の落ち込みを記録した。
(B.B.2010年7月4日)
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