クルチク・オイル・ヴェンチャー社(KOV)は、“マワル1”油井で掘削を開始したと発表した。“マワル1”油井は、1988年以降ブルネイのブロックMで掘削する最初の井戸である。
“マワル1”油井は、当初の目標とする約1,300メートルの深さである。8月26日に、ペトローリアム・ブルネイは、同社が掘削を開始したことを確認した。
“マワル1”油井は、中期から後期の中新世ベライト層内の複数の砂岩目標物をテストするために傾斜掘りで行われる。“マワル1”油井は、2009年にKOV及びブロックBの合弁事業パートナーズによって取得された3次元地震探査データを解明した後、石油の可能性があると確認されている。
同油井は、掘削リグ“MBセンチュリー・リグ104”で掘削している。この掘削リグは、ブルネイに到着する前にインドネシアで掘削を行っていた。掘削するのに約25日間かかり、そして、石油か天然ガスを発見した場合には、その目的のために設計されたもう一つの掘削リグによってテストされるまで作業を中止する。
ブルネイ・ブロックM及び“マワル1”油井のパートナーズは、KOVボルネオ社(36%)、タップ・エナージー(ボルネオ)社(39%)、中国シノ・オイル社(21%)、及びジャナ・コーポレーション社(4%)である。KOVボルネオ社が、クルチク・オイル社の間接的な100%子会社である。
この“マワル1”探鉱井は、2011年8月に終了するフェーズ1の探鉱期間において、クルチク・オイル社及びその合弁事業パートナーズによってブロックMにおいて掘削する最低3本の井戸の第1番目のものである。
最初の井戸である“ルクト1”油井は、ブロックLで掘削され、サービス・リクによるテストが行われるまで6月中旬に中止された。2番目のブロックLの井戸である“レンプヤン1”油井の掘削が、7月15日に開始され、現在も続けられている。
クルチク・オイル・ブルネイ社(クルチク・オイル社の間接的な100%子会社)は、ブロックL及び“ルクト1”油井と“レンプヤン1”油井の40%の権益をそれぞれ保有している。
クルチク・オイル社は、国際的な上流部門の石油ガス探鉱会社であり、ブルネイ、シリア、及びウクライナにおいて多様化されたプロジェクトのポートフォリオを有し、またブルネイとシリアにおける探鉱作業からウクライナにおける生産・開発作業までの範囲のリスク・プロフィールを有している。
ブルネイにおいて、クルチク・オイル社は、2件の生産分与契約において権益を所有している。同契約は、同社にブロックLとブロックMにおける石油ガスの探鉱・生産の権利を与えている。KOV社は、ブロックLの40%の権益、及びブロックMの36%の権益を有している。ブロックLは、北ブルネイの陸上と沖合の2,220平方キロメートル(550,000エーカー)をカバーしている。また、ブロックMは、南ブルネイの陸上の3,011平方キロメートル(744,000エーカー)をカバーしている。
(B.B.2010年8月27日)
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