3万人以上の様々な人種が、王宮でのオープン・ハウスにお祝いの挨拶をするためにやってきたので、ハリラヤ大祭の喜びは、2日目に深い意義を持った。
スルタン及びロイヤル・ファミリーのメンバーが、3日間にわたって一般大衆が挨拶に訪問してくるのを待つために立っている場所は、恐らく世界でただ一つだろう。
午後2時から始まった午後の部では、午後1時頃には、男性の一般大衆が男性のロイヤル・ファミリーに会うため、また女性の一般大衆が女性のロイヤル・ファミリーに会うため、別々に長い行列ができているのが見られた。
高齢者も含め誰一人として、午後4時頃に終了する握手の長い行例に並ぶことを厭わなかった。
カンポン・スンガイ・マタンから来た62歳のダヤン・トゥパ・ハジ・ブングスさんと従姉妹のダヤン・ファティマ・タンガさん(61)にとって、今回が初めてだったので、ロイヤル・ファミリーを訪問することは、“本当に夢のようなこと”だった。
二人は、ロイヤル・ファミリーのメンバーに、“セラマット・ハリラヤ”と祝意を述べ、握手する機会を得た。
クアラベライト、カンポン・パンダンから来たラディア・ワヒドさん(81)は、小紙に、「私の家族は、4台の車を連ねて、午前10時に家を出発しました。スルタンの誕生日祝賀式典とは別に、これは、私達の慈悲深いスルタンと親しくさせてもらうもう一つの機会です。」と、語った。
「スルタン及びロイヤル・ファミリーのメンバーが、(スルタンの誕生日祝賀式典の間に)ベライト県に来て頂いているので、その好意に報いることを考慮して、結局、これは、スルタンに私達の感謝の意を表すことです。」と、彼女は冗談まじりで言った。
ハジ・ザカリア・ビン・タリプさん(スルタンより6ヶ月だけ若い年齢)は、「私達は全員、昨年のオープン・ハウスは、参加できませんでしたが、今回は、何とかたどり着くことができました。」と語った。
小紙はまた、もう一人の高齢者である80歳のハジャ・ビンティン・ビンティ・ユソフさんの取材をすることができた。彼女は、孫娘に連れられて来て、出された素晴らしい食事について話した。
「何というビュッフェでしょう!あなたが想像することができる全てがありました。それだけ美味しい食事です。サンドイッチ、ケーキ、並びにその他のごちそう、シーフード・ビュッフェ、ローカル・スペシャリテです。」と、彼女は語った。
彼女は続けて、「私達は、ぐるぐる見て回って、それから少し食べたり飲んだりしました。また、そこに座って、この特別な時のために素晴らしく着飾った人々を見るのを楽しみました。」と語った。
元々はマレーシア出身で、1972年以来ブルネイに住んでいる姉妹のリ−・リク・メイさん(66)とリー・リク・ハンさん(60)は、「このおめでたいイベントに参加したのは2回目です。」と語った。
「私達が訪問する度に、良くなっています。私にとって、セキュリティの人達による混雑のコントロールは超一流ですし、また私達は、医療関係者から付き添うための援助の申し出を受けましたが、私達が別々になりたくないので、この申し出を断りました。」と、リー・リク・ハンさんは、笑顔をしかめて語った。
外国人訪問客や国外在住者も、この楽しい機会を逃すことはなかった。トタールE&Pディープ・オフショア・ボルネオBV社ジェネラル・マネージャーのイヴ・グロジャン氏は、ロイヤル・ファミリーに初めて挨拶するために、夫人と従業員を連れて訪問した。
「私は、スルタンの国民に対するコミットメントに感動しました。これは、私がここに着いてから最もファンタスティックであり、かつ特別な経験です。」と、同氏は語った。
大勢の人々の中から3名のインドネシアの女性にスポットが当てられた。その内の一人が、「私達は、ロイヤル・ファミリーにお会いするのに非常に興奮しています。私達は、今までにロイヤル・ファミリーにお会いしたことがありません。」と語った。
王宮オープン・ハウスは、9月12日(日)及び9月13日(月)も継続して行われ、午前の部は午前9時から正午まで、午後の部は午後2時から午後4時までとなっている。
(B.B.2010年9月12日)
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