エヴェレット・アイセンシュタット米国通商代表補佐は、2010年10月4日に行われる環太平洋連携協定の次期交渉ラウンドに出席する予定である。
環太平洋連携協定には、ブルネイ、チリ、ニュージーランド、シンガポール、米国、豪州、ペルー、ベトナムの8カ国が参加している。
ブルネイへの米国ミッションの副団長であるアレキサンダー・L・バラッソ氏は、プレス発表の昼食会で、「環太平洋連携協定の理念は、包括的自由貿易協定におけるブロックを結びつけることです。」と語った。
貿易に加えて、本協定でカバーされるその他の重要な問題は、労働と環境である。そして、関税評価手順、衛生と植物防疫のための措置(SPS協定)、及び貿易の技術的障害(TBT)といった非関税障壁と取り組む。
本協定は、競争政策、知的所有権、政府調達政策、ビジネスマンの一時的移動、並びに紛争解決に係る規則にも言及している。
米国通商委員会の統計によると、2009年に、米国は、ニュージーランド、ブルネイ、ベトナムとの間で商品の貿易赤字になったが、豪州、チリ、シンガポールとの間で貿易黒字となり、全体として環太平洋連携協定ブロックで75億米ドルの貿易黒字となった。
ブルネイは、米国の環太平洋諸国との商品貿易において、輸入額4,150万米ドル及び輸出額9,680万米ドルで、152位にランクされている。
バラッソ氏は、8カ国全体が相互利益を生み出す目的で、「環太平洋連携協定は、うまくいけば、来年には締結したいと思っています。」と語った。
「新しい環太平洋連携協定は、ブルネイに幾つかの市場を開放します。交渉を前進させるための理由と関心が確かにあります。」と、同氏は付け加えた。
(B.B.2010年9月19日)
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