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以下ニュースはブルネイ「ボルネオ・ブリテン」紙(B.B.)、ニュースサイト「ブル・ダイレクト」(B.D.)の記事を翻訳の上、掲載しています。

ブルネイとマレーシア、石油ガスで生産分与契約を締結(2010.09.24/外交)

 9月21日夜、スルタン(ハサナル・ボルキア国王)及びダトゥク・スリ・ナジブ・トゥン・アブドゥル・ラザク・マレーシア首相の出席の下、ペトローリアム・ブルネイとペトロナスが、同国の深海鉱区での生産分与契約(PSA)の改定証書に署名し、ブルネイとマレーシアが、二国間関係において著しい前進をした。

 この契約調印式典は、9月21日、スルタンとマレーシア首相が第14回首脳会談を行った際に、執り行われた。

 この新しい生産分与契約を締結することにより、両国首脳は、コマーシャル・アレンジメント・エリア(CAA)のブロックCA1に関して、炭化水素の探査と探鉱の進展させることに満足の意を表明した。そして、両首脳は、“CAAのブロックCA2に対するPSAが直ぐに纏まる”ことを願っている。両首脳は、そこに“将来の協力への十分な可能性”を見た。

 9月21日に発表された22項目に及ぶ共同声明によると、この楽観主義的なスコープには、“石油ガスの探査・探鉱、及び下流部門産業を発展させるのに、第三国との合弁事業と同様に、サバ州とサラワク州”を含めている。

 この歴史的な合意の前に、スルタンとマレーシア首相は、約30分にわたって二人だけの個別会談を開催した。その時に、両首脳は、昨年3月16日に締結された“公文書の交換”で合意された他の項目の実施に関する話合いを行い、進捗していることに注目した。

 両首脳は、両国間関係を“強化されたパートナーシップの新しいステージ”にすることをコミットすることを再確認し、公文書で合意された項目について連続かつてきぱきとした実施をすることを相互に望むことを表明した。

 ブルネイ/マレーシア間における陸上部分の国境に関する共同技術委員会によってなされた議論においても進展が見られた。そして、両首脳は、同委員会に、年末までに陸上部分の国境についての共同境界画定並びに調査に関する委任事項と覚書を締結することを促した。

 更なる詳細は入手できないが、共同声明で、“境界策定・調査の共同活動の開始に関する目標日時は、2011年上半期のいつかと設定している。”

 “両国間の素晴らしい関係”にも拘らず、両首脳は、“サバ州とサラワク州における活動を特に強調して、様々な相互利益になるセクターにおいて、経済協力を強化し、また、より優しい環境を作り上げる必要性がある”ことを強調した。

 両首脳は、“二国間における貿易・投資のレベルを上げるモメンタムは、加速し続けるでしょう。”ということを願っているので、二国間貿易と投資を更に強化することは、両首脳が追求しているもう一つの領域である。

 スルタンは、ブルネイ経済開発委員会(BEDB)が行っているプロジェクトへのマレーシア企業数社の参加について話し、その一方で、マレーシア首相は、サラワク州再生可能エネルギー地帯、サバ州開発地帯、イスカンダル開発地域、及び東海岸経済地域へのブルネイの投資を返礼として話した。

 2006年8月にトレンガヌ州ケママンで開催された第10回年次首脳会談(ブルネイとサラワク州を結ぶ特定地域に橋を建設することを話した)を思い起こして、両首脳は、“これらのイニシャティブが、民間企業によって行われ、かつできるだけ早く、スンガイ・パンダルアンに橋を建設する”ことを願っている。

 更に、スルタンとダトゥク・スリ・ナジブ首相は、セラサ〜メヌンボク間のフェリー・サービスが、昨年12月の開始以来、特に両国のローカルの人々や旅行者に与えた前向きな恩恵について話し合った。

 二国間における国境貿易及び商品・サービスの流れ(トランジットやその他の支払を含む)を強化する方法と措置を見つけ、容易にするための議論がなされるでしょう。これらの措置の一つは、合意した“フリークエント・トラベラーズ・ファシリティ”(頻繁に行き来する旅行者のための設備)であり、これは、両首脳が、二国間で増加した人と人との相互交流や旅行を容易にすることを楽しみにしていたものである。加えて、今年1月初旬に締結されたロイヤル・ブルネイ航空とツーリズム・マレーシアとの間の共同マーケティング・プログラムに関する覚書が、両国間の観光促進の強化を容易にするもう一つの手段である。

 全てのセクターでの協力を継続する重要性を認め、スルタンとマレーシア首相は、関係省庁に対して、海運協定、二重課税防止に関する覚書、有資格者の労働許可、情報・通信技術に関する覚書、青年及びスポーツに関する覚書、高等教育に関する協定書といった協定をてきぱきと締結するように促した。

 9月21日夜、スルタンは、マレーシア首相とダティン・スリ・ロスマ・マンソル同夫人主催の晩餐会に出席した。

 非公式会談においては、両首脳は、座って、懸念されている共通の地域問題や国際問題について話し合った。これには、この地域における平和促進、安定性、並びに繁栄に関する問題と同様に、2015年までにアセアン共同体の実現に向けての調整問題も含まれた。これらの問題は、ベトナム政府主催による第17回アセアン・サミットで、他のアセアン諸国のリーダー達を含めて慎重に議論されるだろう。

 両首脳はまた、2千万人以上の人々の生命に影響を及ぼしたパキスタンにおける人道上の悲劇に触れ、災害防止や災害救助に対するアセアン地域の努力及び国際的な努力を進めることで合意した。

 両首脳は、“この会談が、米国との地域的なグルーピングの関係、特に対話と協力を促進する関係を更に深めるだろうという確信を表したので、9月24日に開催される第65回国連総会の傍らで、ニューヨークにおいて行なわれるバラク・オバマ米大統領主催の第2回アセアン/米国間首脳会談について、話し合った。

 イスラム教の世界では、お祝い事の時期が続いているので、共同声明でも、スルタンが、マレーシア首相並びにマレーシア国民全員に、ハリラヤ大祭の挨拶をし、またマレーシア国民は、代わるがわるそれに応えていたと記録した。

 次回年次首脳会談は、来年ブルネイで開催される予定で、両首脳は、来年もブルネイ/マレーシア間の関係にとって更なる良い年になると信じている。

(B.B.2010年9月22日)


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