スルタン:成長戦略の鍵は直接投資の強化と中小企業(2017.07.24 | 政治

以下ニュースはブルネイ「ボルネオ・ブリテン」紙(B.B.)、ニュースサイト「ブル・ダイレクト」(B.D.)の記事を翻訳の上、掲載しています。

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ブルネイ・ダルサラーム国の経済成長のペースは緩やかになってきており、中央各省部局は全力を挙げてそれぞれが所管する企業、中でも非石油ガス分野の企業の生産性向上を加速させなければならない。

7月15日にイスタナ・ヌルル・イマン(王宮)のバライ・シンガサナの間でスルタン(ハサナル・ボルキア国王)の71歳の誕生日の祝賀に併せて執り行われた謁見式と認証式において、国王は談話で上記のようにお話になられた。

国王はまた関係者に対して、生産性を向上させて企業の競争力強化を図ることで、地元起業家が輸出市場に進出して国内総生産(GDP)の伸びに寄与できるようにし、財政改善を実現させるように、とおっしゃった。

「経済成長を加速させるために多くの取り組みがなされていることを私は喜ばしく思います。成長の実現に向けて、2つの核となるアプローチが重視されています。直接投資(FDI)の強化と、中小企業(SMEs)に対する地域・国際市場への進出の奨励です。」

「このため私は、官民両セクターが責任を持って革新性と創造性を高め、高品質な製品を生み出すことを望みます。こうした状況の中、海事・港湾当局は海運と物流の発展に資する環境を整えて、輸出入需要に応えることが期待されています。」と、国王は続けられた。

「ダルサラーム・アセッツと外国企業が設立した合弁会社が、ムアラ港を専門的に運営することで経済成長をもたらすと考えられます。」と、国王は付け加えられた。

「最近、商売や企業活動を思い切って始める地元の若者が増えていることを、私たちは誇りに思っています。彼らはさまざまな施設で製品を提供することができ、屋台など政府が提供するプラットフォームから恩恵を受けています。これは間違いなく心強い進展です。」

「それに加えて我が政府は、さまざまなプログラムを通じて若者に技術を身につけさせる取り組みを充実させてきました。首相府の人的資源計画局と教育省は、産業能力フレームワーク(ICF)に基づくコースを特別に導入しています。」と、国王は述べられた。

国王は政府の構想を支えるために、FDI企業を含む民間セクターでさまざまな仕事に対応できるよう、地元民に研修を提供する能力開発センター(PPK)の設立に同意された。

また、談話の中で、QSアジア大学ランキングで順位を維持したブルネイ・ダルサラーム大学(UBD)の輝かしい業績も強調された。

「教育は生涯にわたる投資であり、啓蒙のしるしであり源であることを心に留めておかなければなりません。それゆえ教育は脆弱なものであるべきではなく、永遠に清新で優れていなければなりません。しかし、善きものと悪しきものが混ざり合って内包された文化が世の中に受け入れられている現代だからこそ、優れているかどうかは、現世の教育と来世の生命のための教育との間でバランスを取る私たちの能力に左右されるのです。」

「こうした文化の違いを見極め、正しい選択をする助けとなるのは、来世のための教育だけです。それゆえイスラム教育を強化して輝かせることが極めて重要なのです。」と、国王は述べられた。

国王は国際関係に言及して、ブルネイ国は通常のルートや地域・国際組織における地位を通じて、友好国との関係を引き続き強化していくとお話になられた。

「この不安定な時代においては、地球規模で国家間の友好を堅持することが欠かせず、それができなければ平和に影響を及ぼしかねません。私たちは国家として、イスラム教徒として、平和を実現しなければなりません。イスラム教は誰ともでも親しく付き合い、とりわけイスラム教徒との関係を壊さないようにと教えています。」

談話の初めに国王は、ブルネイ国が平和と繁栄のうちに慶事を祝うことができたことを全能の神アラーに感謝し、スルタンと王室の方々に誕生日のお祝いを述べた人々や外国からの特別来賓に対する感謝の気持ちを口にされた。

「平和、安定、一体感を享受することほど貴重な恵みはありません。それゆえこうした恵みが永遠に花開き続けるよう、みなで全能の神アラーに祈らなければなりません。」

国王は最後に、政府への貢献と支援に対して、国民、官民セクターのリーダー、警備担当者、海外で働く職員たちに感謝の言葉を述べられた。また、王室の誕生日祝賀に関する国・地域レベルの委員会のメンバーにも、祝賀の成功に向けた尽力と貢献に対して感謝の気持ちをお伝えになられた。

国王は、全国民とブルネイ国が平和と繁栄を享受し続け、全能の神アラーの恵みと加護を受けられるよう祈りを捧げられた。

(B.B. 2017年7月16日)