外交

9月24日、日本政府からアストラゼネカのワクチン10万回分が供与された。

昨夜、ブルネイ国際空港において、Dato Erywan外務第二大臣が、ブルネイ政府を代表して、山本栄二駐ブルネイ大使からワクチンの供与を受けた。

(写真)日本政府から供与された合計10万回のアストラゼネカワクチンは9月24日にブルネイ国際空港に到着した。写真はMinister of Foreign Affairs II Dato Erywan外務第二大臣と山本大使

大使は、COVID-19との戦いにおける国王陛下の明敏なリーダーシップに敬意を表した。

また、Dato Isham保健大臣、Dato Erywan外務第二大臣、保健省と外務省の職員、ロイヤル・ブルネイ航空、ロイヤル・ブルネイ・テクニカル・サービスの協力に謝意を表明した。

(写真)到着したワクチンを検品する大使館職員と空港スタッフ

「このパンデミックから私たちを守るために、医師、医療従事者、兵士、その他の不可欠な労働者を含む全ての最前線の方々の継続的な努力と献身に心から感謝しています。」

ボルキア国王、保健省に宛てた、ブルネイにおけるCOVID-19の拡大防止を支援するための寄付が引き続き行われている。

「全ての国が安全でなければ、どの国も安全ではない。このような考えの下、日本はこれまでCOVAXを通じ、あるいは二国間で数千万本のワクチンを多くの国に提供してきており、今後も貢献を拡大していきます。今夜、アストラゼネカワクチン10万回分の希望を、日本からブルネイにお譲り出来ることを光栄に思います。」と彼は言った。

「ワクチンの寄贈は、日本とブルネイの長年にわたる友好関係の最新のシンボルです。ブルネイは半世紀以上にわたり、石油と液化天然ガス(LNG)の供給を通じて日本経済の発展に大きく貢献してきました。」

「ブルネイは、10年前の東日本大震災の際にも、私たちが困窮している時に、国民の皆さんに惜しみない支援をしてくださったことを忘れません。今度は私たちが恩返しをする番です。このワクチンの寄贈によりブルネイの人々が保護され、ブルネイのワクチン接種目標の達成に貢献することを心から願っています。」

山本大使によると、日本は政府の現物出資で、日本が資金拠出しているアジア欧州財団(ASEF)の備蓄N 95マスク5万枚も供給した。

「また、ブルネイに対し、国連児童基金(UNICEF)を通じ、医療機材等の緊急無償資金協力を約80万ドル実施しています。供給品は今月末までに到着する予定です。」と大使は付け加えた。

「私の全面的な連帯は今を生きるブルネイの人々と共にあります。日本とブルネイの人々が、この未曾有の課題を克服し、パンデミック後の未来を築くために協力しましょう。Terima Kasih(マレー語で“ありがとう”の意)」と大使は述べた。

外務省によれば、ブルネイと日本は1984年の国交樹立以来、エネルギー、貿易・投資、教育、連結性、人的交流等の互恵的分野において友好関係を維持している。また、COVID-19との協力では、緊急無償資金協力「コールドチェーン改善」を通じ、医薬品やコールドチェーン機器の供与支援を行っている。

両国は、相互に関心を有する地域的及び国際的な問題について緊密な協力を維持してきており、重要な対話のパートナーとして、日・ASEAN戦略的パートナーシップの強化に対する強いコミットメントを再確認した。日本は、COVID-19 ASEAN対応基金に100万ドル、ASEAN Center for Public Health Emergencies and Emerging Diseases(ACPHEED)設立に5000万ドルの拠出を行っている。

外務省、保健省、在ブルネイ日本大使館の高官も同空港に出席した。

今年のオリンピック開催国である日本は、参加選手の安全を確保するためのあらゆる措置が講じられるようにする、とブルネイ・ダルサラーム山本栄二大使は述べた。

大使は、昨日立法評議会(LegCo)ビルでLegco議長 Yang Berhormat Pehin Orang Kaya Seri Lela Dato Seri Setia Awang Haji Abdul Rahman氏を表敬訪問した際に、確固たる立場と措置によりブルネイはCOVID-19の蔓延を制御することができた、と述べ、COVID-19感染拡大抑制について賞賛した。

議長は、今年日本で開催予定のオリンピックについて、COVID-19の流行が抑制されることを望み、山本大使は、日本がオリンピック開催国であることを非常に誇りに思っており、開催準備に取り組んでいます、と述べた。

両者は、政府予算について議論するために間もなく行われるLegCo会議の進捗状況についても触れた。 Yang Berhormat Pehin Orang Kaya Seri Lela Dato Seri Setia Awang Haji Abdul Rahman 氏も、LegCo会議とは別に、LegCoメンバーが戦略的事項、政府問題、進行中または計画中のプロジェクトの実施に関する詳細を得るために、省庁や政府部門と積極的な協議中であることを共有した。

「この種のやり取りは非常に有用であり、省庁の協力を受けて国家を構築するためのLegCoメンバーの団結を示しています。」と、彼が言った。

両者はまた、長年の関係に対する感謝の意を表明し、COVID-19の流行が制御された後、両国間の訪問を通じて議会関係も成長し、強化し続けることを望んだ。

内閣大臣会議の書記官と Yang Dimuliakan Pehin Orang Kaya Pekerma Jaya Dato Paduka Awang Haji Judin 氏の補佐官も出席した。

立法評議会議長Yang Berhormat Pehin Orang Kaya Seri Lela Dato Seri Setia Awang Haji Abdul Rahmanと表敬訪問中の山本大使

ブルネイ・ダルサラーム山本栄二駐日大使は、先日COVID-19の大流行に対するブルネイの対応を「極めて効果的」と称賛した。

2月17日にブルネイのリズクン・インターナショナル・ホテルにおいて日本大使館が主催したレセプションで、山本大使は日本の天皇陛下61歳のお誕生日に触れながら、「ボルキア国王の強い指導の下で、ブルネイおける対応は非常に効果的です。」と述べた。

「Dato Seri Seria保健大臣、彼のチーム、そして最前線の医療従事者の皆さん、この国の人々を安全に保つための努力と献身に、感謝以外の言葉はありません。」

大使はまた、日本は他国のパンデミックへの取り組みを支援しており、COVAXアドバンス・マーケット・コミットメントに2億米ドルを寄付する一方で、すべての人にワクチンへの公平なアクセスを確保するための全面的な支援を拡大していると述べた。

「日本もASEANと緊密に連携しており、ASEAN公衆衛生緊急・新興疾患センターの設立に5000万ドルを割り当てると宣言しています。そして、我々はCOVID-19 ASEAN対応基金にさらに100万ドルの寄附を約束しました。」と付け加えた。

「私たちは、人類として、この災難をすぐに克服すると強く信じています。著名な歴史家であるアーノルド. J. トインビーがかつて言ったように、私たちの文明は課題にうまく対応することで成長します。」

山本大使より感謝の印を受け取るDato Seri Setia保健大臣

2021年のASEAN議長国就任について祝福を受け、大使は「ともに労り、準備し、繁栄する」というテーマは非常にタイムリーで関連性があると指摘した。

「今は、COVIDから医学的または経済的に苦しむ人へのサポートに焦点を当たっていますが、同時にCOVID後の繁栄に備える必要があります。日本は、今年のASEAN議長としてのブルネイの取り組みを全面的に支持します。」

「このような困難な状況を乗り越えることで、日本は国際オリンピック委員会(IOC)と共に、すべての選手と観客の健康と安全を最優先しながら、予定通り東京オリンピック・パラリンピックの開催に全力を尽くすことで、今年の夏を特別なものにしたいと思います。そして、東京でブルネイの選手を温かく歓迎します」

また、山本大使はイノベーションがパンデミック後の繁栄の鍵であり、気候変動に対処するにはイノベーションと発明が必要であることを強調した。

「菅義偉首相は、日本が温室効果ガスの排出を2050年までにネットゼロに引き下げ、カーボンニュートラル社会の実現に努める、と発表しました。日本はブルネイをはじめとする他の国々と協力し、今年のCOP26以降で国際的な取り組みを主導し、脱炭素世界を実現します。」

「この問題に関して、ブルネイにおける日本の意欲的な取り組みに触れたいと思います。2020年、日本企業の「先進水素エネルギーチェーン技術研究組合(AHEAD)」と呼ばれる実証事業において、ブルネイから日本への水素の生産・輸送に成功しました。水素は、次世代のクリーンで効率的なエネルギー源です。」

「もう一つのグリーンエネルギー源である太陽光発電は、ブルネイ政府と三菱商事の協力関係で支援されています。日本は、経済の多様化とグリーン社会の創造に向けたブルネイの取り組みを引き続き支援して参ります。」

ブルネイと日本のスポーツ、文化、教育交流について、「様々な困難にもかかわらず、多くのプログラムや活動が、オンライン上においても行われている」と述べた。

また、日本の天皇陛下の誕生日が2月23日のブルネイ建国記念日と同じ日に当たると指摘し、「この偶然は我が国の友好の美しい象徴です。」と述べた。

大使はまた、多くの若いブルネイ人が日本に示す好意と尊敬についても触れ、「私たちの将来を担う若者を含め、交流を再開・拡大できる日がすぐに来ることを願っています」と述べた。

政府関係者としてレセプションにはDato Seri Setia保健大臣と配偶者のDatin Dr Hajah Noraslinahが出席した。

日本政府は、日本・ブルネイ間の関係強化及び友好関係の促進に貢献した功績を評価し、Dato Paduka Haji Mohd Nor bin Haji Jeludin外務次官兼儀典長に対し、旭日重光章を授与した。

1984年に日本の外務省が主催した 「外国人公務員日本語研修」 に初参加したブルネイ人の一人でもある。

彼は一貫して日本とブルネイの良好な関係の発展に尽力してきた。

2003年から2005年まで駐日大使を務め、2003年12月ハサナル・ボルキア国王陛下の来日、2004年9月皇太子徳仁殿下(現、天皇陛下)によるブルネイビラ皇太子の結婚式への出席など両国間の友好関係の向上に貢献した。

また、2004年の日・ブルネイ外交関係20周年の祝賀、2019年にはハサナル・ボルキア国王陛下が徳仁天皇の即位の礼に出席され、これらに尽力した。

大使館は、「ハサナル・ボルキア国王陛下の御臨席は、外国からの賓客の中で最長の国家元首として大きな注目を集め、Dato Paduka Haji Mohd Nor bin Haji Jeludin外務次官兼儀典長は、日・ブルネイ関係の観点から、この歴史的訪問に貢献されました」と述べた。

言語・文学局(DBP)は先日、文化・青年・スポーツ省で行われた式典において在ブルネイ日本大使館から本の寄贈を受けた。

Major General (Rtd)Dato Paduka Seri Awang Haji Aminuddin Ihsan文化・青年・スポーツ大臣は、日本大使館の阿部宏参事官から寄付を受けた。

大臣は、日本大使館に感謝の意を表し、「本はDBP図書館の蔵書に加えられた一般に公開される」と述べた。

阿部宏参事官は、「本は、子供たちの参考になるだけでなく、科学者や技術者になるきっかけを与えてくれる」と述べた。

Dato Paduka Seri Awang Haji Aminuddin Ihsan文化・青年・スポーツ大臣は、日本大使館の阿部宏参事官から本の寄贈を受けた。                写真:DBP (B.B.7月30日)

日本政府は、ブルネイなど数ヵ国とビジネス目的の往来の再開に向けた協議を始める方針。

日本の報道によると、協議は今月にも開始されるという。

報道では、日本は、台湾とブルネイは新型コロナウィルスの感染拡大の阻止に大きく成功し、感染症のリスクが低い考えられることから、秋には運航再開を見込んでいる。

日本は、ベトナム、タイ、ニュージーランド、オーストラリアとも同様の交渉をすでに開始している。また、人口が5,000万人以上で、感染者数が合計約300人のミャンマーとも、

ビジネス目的の往来再開を予定している。

日本政府はまた、日本よりも感染率が多いが、医療水準が高く、感染拡大のペースが減速しているシンガポールとマレーシアについても検討している。しかし、日本では、

PCR検査の能力が限られているため、中国や韓国とのビジネス往来の再開については未定。同検査は、日本への出入国者を対象に実施が必要となる。(B.B.7月9日)

在ブルネイ日本大使館は金曜日、Raja Isteri Pengiran Anak Saleha ( RIPAS ) 病院の医療従事者に向けて、新型コロナウィルス対応への支援と感謝の意を表して、弁当を提供した。

山本英二駐ブルネイ日本大使らが主導し、日本大使館の青木敦史一等書記官が同病院に届けた。

山本氏によると、弁当箱は大使の専属シェフが特別に用意したもので、使節からの感謝のメッセージで飾られた特別なケーキも添えられていた。

また、安倍晋三内閣総理大臣は、4月14日に開催された新型コロナウィルス感染症に関するASEAN・日中韓国の特別首脳ビデオ会議において、東南アジアと他のアジア地域との間で流行を終息させ、感染症発症前の生活状態を取り戻すための継続的な協力の重要性を強調した。

安倍首相は、国境を越えて拡大するウィルス対策に向けてASEANが連携し、感染症および公衆衛生上の緊急事態に対応するためASEANセンターの設立を支持した。

首相はまた、新型コロナウィルスに打ち勝つための鍵として、抗インフルエンザ薬アビガンの臨床試験を促進することを約束した。

日本政府は、40カ国以上にアビガンを無償で提供することを保証するとともに、 ウィルス感染患者への治療における有効性の研究を拡大している。

また、日本は国連に向け医療品が不足する国々への支援として100万ドルを拠出する予定。

日本大使館の青木敦史一等書記官が病院に弁当を届けた。

山本大使の専属シェフが、医療従事者向けに弁当を用意。

写真: 在ブルネイ日本大使館 (B.B.5月10日)

ブルネイ・ダルサラーム国のハサナル・ボルキア国王陛下は、新型コロナウィルス(COVID-19)感染拡大を巡り、昨日午前にテレビ会議方式で開催されたASEAN特別首脳会議において、新型コロナウィルスがもたらした前例のない試練に対し、ASEANの結束の必要性を強調した。

「この地域におけるパンデミックの拡大を抑制するためには、ASEANの連携を強化する上で、相互の取組みを補完するとともに、情報、経験、措置を共有することが重要である。同様に重要なのは、パニックを回避し、フェイクニュースに対抗するために公開情報を管理することである。」 と述べた。

社会経済面では、ウィルス終息後の経済情勢の変化に対応するための弾力性向上に向けた準備などブルネイにおいて実施されている措置に触れた。

「この困難な時期に、ASEANは経済活動を維持するために協力し、またこの危機から学び、将来の健康管理に備えることが不可欠である。ASEANの強靭性を強化するためには、すべての地域社会を通じた協力の強化が必要である。」 と述べ、ウィルス終息後の復興に向け、 ASEANでの貿易拡大の緊急性を強調した。

(B.B 4月15日)

ASEAN特別首脳会議は、2020年の議長国であるベトナムのグエン・スアン・フック首相の開会の辞から始まった。

ASEAN首脳はまた、 ウィルスの感染拡大を巡り、新たな基金を設ける方針や、公衆衛生上の緊急事態に対応するためのガイドラインの策定、フェイクニュースに対する協力強化、経済的影響の最小化、継続的な社会的保障、パンデミック後の復興計画などを策定する方針を確かめた。

午後にはビデオ会議が再開され、ASEANと中国、日本、韓国の首脳が会議に出席した。

国王は、この世界的な危機への対応において、ASEANと日中韓との緊密な協力の重要性を強調した。

国王は、 新型コロナウィルスの社会経済的影響に対処する必要性を強調し、人々の安全と生活を守るために不可欠な物資とサービスの途切れることのない流れを確保することに焦点を当てるよう述べた。

国王は、ウィルス終息後の経済成長と復興を加速させるため、ASEANと日中韓に対し、将来の緊急事態に対する強靱性の強化に向けて、同地域の貿易及び投資の機会を発展させるよう要請した。ASEAN・日中韓特別首脳会議は、議長のNguyen Xuan Phuc氏の開会のスピーチから始まり、その後、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領、安倍晋三内閣総理大臣、習近平・中国国家主席がスピーチを行った。

各国首脳は、感染症の蔓延の抑制に向けた取り組みや感染者への治療に関する情報などを共有し、共同宣言及び共同声明を公表した。

山本栄二駐ブルネイ日本国大使夫妻は、Pehin Orang Kaya Seri Kerna Dato Seri Setia (Dr) Haji Awang Abu Bakar 内務大臣夫妻を主賓に迎え、ガドン地区のリズクンホテルで行われた日本の天皇陛下60歳の誕生日の祝賀レセプションにおいて、「ブルネイは、長年に亘り液化天然ガス(LNG)を日本向けに輸出し、また昨年はBrunei LNG社が設立50周年を迎えるなど、
日本のエネルギー安全保障に貢献してきた」と述べた。

また山本大使は、「ブルネイで生産された水素を日本へ輸送する国際間水素サプライチェーン実証プロジェクトが昨年11月に立ち上がって以来、両国関係は進展している」とし、「水素は次世代のクリーンエネルギーであり、環境に配慮した未来に貢献し、ブルネイ経済の多様化にも貢献するという日本企業の取り組みを示すものだ」と加えた。山本大使夫妻から内務大臣夫妻には、感謝状が贈られた。


レセプションでは、ブルネイ日本友好協会のブルネイ大学の学生による演奏が披露された。


(B.B.2020年2月19日)

モハメド・ボルキア皇太子殿下は、昨日、山本栄二駐ブルネイ日本国大使の表敬訪問を受けた。

山本栄二氏は9月18日ブルネイの国王陛下に信任状を捧呈した。

表敬はBukit KayanganのBalai Penghadadanで行われた。

(B.B.10月11日)