石油・天然ガス

 ブルネイダルサラーム国の経済は、石油と天然ガスに大いに依存している。
5ヵ年国家開発計画の下、政府は下流(物流)部門の確立、高付加価値産業の育成、他の天然資源の開発、国民の生活が自給自足でき且つ質の高いものになるように、経済の多様化を推進する措置を講じるように計画している。
 ブルネイダルサラーム国における石油とコンデンセートの平均生産量は、1975年には192千b/dであったが、1979年には261千b/dに増加した。1981年には、石油保存政策を採用し、石油産出量を合理化した。石油生産量は徐々に減少し、1988年と1989年には150千b/dのレベルになった。しかしながら、1990年11月以降、政府は石油保存政策に対して柔軟性を持たせ、その結果、増産となった。2000年におけるブルネイダルサラーム国の石油・コンデンセート生産量は、平均193千b/dとなった。天然ガス生産量は、2000年で日量平均約32百万立方メートルであり、その大部分は、液化天然ガス(LNG)の形で日本と韓国に輸出している。2004年における石油・コンデンセートの生産量は、平均約206千b/d、天然ガスの生産量は、日量平均約34百万立方メートルであった。
 2004年における石油・コンデンセートの輸出先は、アセアン諸国(22.8%)、豪州(15.3%)、韓国(15.3%)、日本(13.5%)、中国(7.0%)、米国(6.0%)、ニュージーランド(5.2%)であった。
 また、BLNG社は、スペインと米国向けにLNGのスポット・カーゴを1隻ずつ販売した。
 ブルネイ・シェル・ペトローリアム社とは別に、石油と天然ガスの探鉱活動は他のJ/V2社が実施している。即ち、トタル・フィナ・エルフJ/Vとフレッチャー・チャレンジ・エナジー・ボルネオJ/Vである。マハラジャレラ・ジャマルララム・ガス田は、トタル・フィナ・エルフJ/Vが発見し、1999年3月から天然ガスとコンデンセートの生産を開始した。
 ブロックJとブロックK(海上)、及びブロックL(陸上)は、石油と天然ガスを発見する潜在性が大きいことが証明されている。「生産分与契約」に基づいて参加する会社又はコンソーシアムに対して、探鉱ブロックに対する入札が2002年上半期に行われる。
 総理府が100%所有する国営石油公社が2001年11月に誕生した。その設立目的は、(1)ブルネイにおける石油産業を整理統合し、活性化させること、(2)石油探鉱・開発をより活発に行い、かつその分野に参加する役割を果たすこと、(3)ブルネイダルサラーム国内の産業基盤の発展を加速させること、である。