ブルネイでの注意事項

国名

日本では「ブルネイ」と呼ぶが、英語でもマレー語でも正しくは「ブルナイ」と発音する。国の正式呼称は、マレー語では「NEGARA BRUNEI DARUSSALAM、ネガラ・ブルナイ・ダルサラーム」(平和な国ブルナイ)であり、正式な呼び方で言うと喜ばれる。英語では単に「ブルナイ・ダルサラーム」と呼称する。

呼びかけ

マレー人の名前は男女共に未婚・既婚を問わず「(称号・尊称+)本人の名前+(称号・尊称+)父親の名前」で成り立っている。殆どがイスラム教に因んだ名前で、苗字はない。男性は名前の次にbin(ビン = 息子の意)を付け、父親の名前を続け、女性はbinte(ビンテ = 娘の意)の次に父親の名前を続ける。

称号・尊称には以下のようなものがある。

  • Pengiran、略 Pg.(ペンギラン)
    世襲制の貴族を表す称号。Pengiranの未婚の息子は Awangku(アワンク)と呼び、娘は Dayangku(ダヤンク)と呼ぶ。
  • Pehin(ペヒン)
    民間人が伝統的な政府の要職にあることを示す称号。
  • Dato(ダトー)及び Datin(ダティン)
    叙勲の等級によって与えられる称号の略称。Datoは通常、男性に与えられ、Datinはその夫人を呼ぶ時の尊称。
  • Haji、略 Hj.(ハジ)
    メッカに巡礼を終えた人への尊称。

これらの人々と話す時は、称号・尊称だけでも、称号・尊称に名前を付けてもいいが、正しく呼ぶことが肝要。

その他、一般人の男性にはAwang(アワン)、女性にはDayang(ダヤン)を使い、これはMr., Mrs., Missに相当する。知らない人に話しかける時にも使える。

握手

握手は右手で相手の右手に触れ、すぐにその手を自分の胸に当てるのがマナー。異性とはあまり握手をしない。

右手・左手

左手は不浄とされるので、贈り物や食べ物の受渡しには右手だけを使う。右手首の下を左手で支えるのは構わない

足組み

人前で足を組むのは失礼とされているので、正式な場では足を組まない方がよい。

喫煙

一般的に喫煙が不人気で近隣諸国同様禁煙の方向に向かいつつあり、特に政府の役所の中では灰皿が置いて無い場合が殆ど。

寺院訪問

モスク(回教寺院)を訪れる時には、必ず入口で靴を脱ぐこと。祈っている人の前を通ったり、所持するコーランに触れたりしてはいけない。また、女性はヴェールを被り、膝や腕を露出することはできない。

指差し・その他ボディアクション

人やその人の物に対して、人差指を向けることは非礼になる。何かを指す必要がある時には、左手を右腕の付根に添え、右手の4本の指を軽く握った拳に親指の爪を上向きにして指すのが正式なマナー。人の注意を惹く時や、タクシーを止める時は、掌を下にして腕全体を上下に振る。また、決して右の握り拳を左の掌に打ち付けないように。これは相手に喧嘩を挑む意思表示となる。

宗教との関わり

ブルネイ人の生活はイスラム教を中心に営まれていて、禁じられていること(Haram)、勧められないこと(Makruh)、教義で認められていること(Halal)等と明確な区別がなされている。飲酒をすること、豚肉及びその製品を食すること(特に忌み嫌われる)、牛肉・鳥肉であっても、虐殺された(イスラムの祈りを捧げず、一定の儀式を経て屠殺されていない、即ち Halal でない)肉を食すること、やたらに身体に触れること、姦淫すること、犬の濡れた鼻や毛に触れることは Haram。たばこを吸うことと貝類を食べることはMakruh。